証券取引委員会(SEC)は本日、Bloomberg Finance L.P.に対する和解に関する決定を発表しました。これは同社が有料サブスクリプションサービスであるBVALに関連する誤解を招く開示に対するもので、BVALは金融サービス機関に対して固定収益証券の日次価格評価を提供しています。
SECの命令によれば、少なくとも2016年から2022年10月までの期間、BloombergはBVALの顧客に対して、特定の固定収益証券の評価がブローカーの見積もりなどの単一のデータ入力に基づいている可能性があることを開示していませんでした。このデータ入力は、以前に開示された方法論に従っていなかったのです。
また、命令は、Bloombergがその顧客(相互ファンドを含む)がBVALの価格を利用してファンドの資産評価を行う可能性があることを認識していたと指摘しています。これには、政府、超国家、機関、企業債券、地方債、および証券化製品のファンド投資の評価も含まれており、そのため、BVALの価格が証券が提示または取引される価格に影響を与える可能性があるとされています。
SECの命令によれば、Bloombergは証券法のセクション17(a)(2)に違反していたとされています。Bloombergは調査結果を認めることなく、今後の違反を差し控え、500万ドルの罰金を支払うことに同意しました。
SECの命令には、BloombergがBVAL事業の改善を図るために自発的に取り組んでいることが記載されています。