アメリカのネオブローカーであるロビンフッドは、2023年第3四半期も業績が悪く、業績発表後の取引所終了後取引では株価が8%以上下落しました。しかし、同社のプレスリリースの見出しには「英国でのブローカージ事業とEUでの暗号通貨取引を近々開始予定」との記述があります。
業績面では、ロビンフッド(NASDAQ:HOOD)の第3四半期の売上高は4億6700万ドルとなり、前四半期の4億8600万ドルから4%減少しました。しかしながら、ロビンフッドの根本的な問題は深刻で、純利息収益(2億5100万ドル)が売上高の54%以上を占めています。
利益が出ない状況にもかかわらず、ロビンフッドは引き続き顧客資産を集めることに成功しています。預託資産は前年比34%増の870億ドルとなりました(ただし第2四半期末の890億ドルからは減少)。現在の高金利環境のおかげで、ロビンフッドは減少しているブローカージおよび暗号通貨取引関連収益を利息で補うことができました。
また、ロビンフッドは業務の拡充に関して以下の3点を述べ、うち2点が海外展開に関連しています。
1. 経験豊富なチームを揃え、近々英国におけるブローカージ業務を開始する予定です(7月、FNGは英国でのロビンフッドのスタッフ増員に関して報じていました)。
2. 国際展開の一環として、英国への展開を経てEUでの暗号通貨取引を計画しています。
ロビンフッドは、顧客がロビンフッドから知っている直感的なモバイル体験を業界にもたらすことを目指し、先物取引の構築作業を進めています。